初めての海外都市は「2階建てバス」でぐるっと観光するのが正解

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2018/06/27

ニューヨークやロンドン、パリなど海外の主要観光都市を巡回しているオープントップの2階建てバスHop on Hop off bus」をご存知でしょうか。

市内の観光地をくまなく回り、乗り降り自由なので、効率良く観光したい人にぜひおススメしたいバスツアーです。

そのHop on-Hop offが5月30日からベトナム・ハノイ市での運行を開始しました。ちょうど運行が開始された日からハノイ市を訪れていたということで、現地から早速乗車レポートをお届けします。

2階建てバスの運行は、ハノイ初!

ハノイ市中心部の観光地を循環する乗り降り自由の観光客向けバス路線「Hop on-Hop off ハノイシティー」が5月30日から運行を開始しました。

すでにホーチミンシティーでは運行されていますが、ハノイでの2階建て観光バスの運行は初めてとなります。

オープンカーの2階席

ハノイ市内を走るのは、オープンカー型の80人乗りの2階建てバス。高い2階席から、街の景色がグルリと眺められるのが魅力のひとつです。

バスの内部には、無線LAN、USB型の充電口、冷蔵庫やスクリーン、監視セキュリティシステムなどが完備されています。

さらにGPS全地球測位システム、自動変速機などのハイテク技術も搭載されているとか。また、乗客の乗り降りがしやすい車体の低い低床バスとなっているのも嬉しい限りです。

観光都市ではHop on-Hop offバスが便利!

私が初めての観光地を訪れる時は、必ずと言っていいほどHop on-Hop offバスを利用しています。何より主要観光地を外すことなく回れるのと、時間潰しにも最適なのです。


たいがいの観光名所にはHop on-Hop offバスの停留所があるので、途中下車して観光するもよし、ショッピングをしたり、その土地の味覚を楽しんだりと、自分のスタイルで観光ができるのです。

私が乗車したのは始発になっているオペラハウスから。
13カ所のバス停はこれが目印

今回はたまたまハノイでスタートしたばかりのHop on-Hop offバスに乗車してみました。ひと通り観光地を見たいのと、数時間後の予定までの時間潰し的な利用目的です。

オペラハウスが始発になっているので、ここでチケットも購入。まだ1路線しか運行していないことと、あまりこのバスの存在を知っている人が少ないのか、私が乗車した時はガラガラの状態。2階席の一番前を陣取り、予定時刻に出発しました。

1階席は冷房がガンガン効いているので快適!
2階席の人には、ミネラルウォーターと麦わら帽子が提供されます。

強い日差しが降り注ぐ午後の時間帯にオープンエアバスに乗るにはちょっと暑すぎるなぁと思っていたら、ミネラルウォーターと麦わら帽子のサービスがあってほっとしました。

一方の1階席は、冷房がガンガン効いている快適空間が広がっていますが、このバスはあえて2階席をお勧めしたい。

いつもとは違う目線で街並みを望むことができるのと、普段は見えない場所が見えることもあり、新しい発見ができるかもしれないからです。

2階席から望むハノイの街並み。バイクの数に圧倒されます。

ゆっくり、そしてのんびりと進むバスを尻目に、バイクが次々と抜き去っていきます。

ベトナムに来た時、このけたたましいバイクの数に圧倒されたのですが、それも次第に慣れてくると気にならなくなるのです。

また、ベトナムはフランス統治時代があったことから、今でも残る建物がヨーロッパの街並みに似ていて、アジアを旅していることを忘れてしまうほどでした。

2階にあるレストランなどもこんな至近距離で通過します。
ハノイ最古のお寺「鎮国寺」にも停車します。このほか、タンロン遺跡やホー・チ・ミン廟、西湖などくまなく回ります。
ネオゴシック建築の美しい教会「大教会(セント・ジョセフ教会)」。周辺はおしゃれなカフェや雑貨店が軒を連ねる人気エリア。

観光スポットの近くをバスが通ることもあり、今回は途中下車することなく、イヤホンから流れるガイドを聞きながら街巡りをしました。

今回の乗車では観光名所よりも、このバスに乗ったからこそ見えてきたハノイの街並みに大満足して、約80分のバスでのドライブを終えて次の予定へと向かったのでした。

巡回コースは1号線のみ

「Hop on-Hop off」とは乗り降り自由の意味。13.8㎞のコースを走る「Hop on-Hop offハノイシティー」の1号線は、観光に利便性の高い13カ所にバス停が設けられており、利用者はどのバス停でも乗り降りできる仕組みです。

この路線を利用すると、観光客に人気の30カもの名所を訪問できる設定となっているそうです。

バスは午前9時から午後5時までの30分間隔で運行しています。利用客は、どのバス停でも乗り降りが自由にできるので、好きなバス停で降りて観光し、30分間隔で回ってくるバスに乗って、次の目的地へ行くといった利用が可能です。

また車内では英語、中国語、日本語、韓国語などで案内を聞くことができる全自動の案内システムが多言語で展開されています。ハノイの文化や歴史的遺産などを紹介しています。

なお、乗車チケットは、ホアンキエム湖やオペラハウスなどの観光地で購入可能。また乗車の際に料金を払うこともできるほか、大手のホテルや国内外の旅行会社でも取り扱っています。

Hop on-Hop offのサイト(https://hopon-hopoff.vn/)では、オンラインで購入することもできます。

オープンカー型の2階建てバスでの観光は、主要な観光地を効率的に巡ることができるのはもちろんのこと、街全体の雰囲気を直に感じることができますから、初めての観光には最適です。

通常車でしか通れない幹線道路を高い位置で走りますから、非日常的なスピード感と開放感が味わえます。

しかも、日差しと暑さ対策に帽子と水のサービスまでバッチリ。ぜひ、ハノイに行くときは乗ってみてくださいね。

  • Hop on-Hop off ベトナム
  • ※チケット料金
    4時間:300,000vnd
    24時間:450,000vnd
    48時間:650,000vnd
  • https://hopon-hopoff.vn/
  • image by:岡田すみえ
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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旅をこよなく愛する編集者。情報誌やエンタテインメント誌、ビジネス誌などで編集・ライターとして経験を積み、中国上海、カンボジア・プノンペンでの在住経験も有。2015年に帰国してからフリーライターとしてワークスタイルを確立。幅広いジャンルのテーマで執筆している。

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